コラム

クラブのようなジム、FEELCYCLE

クラブのようなジム、FEELCYCLE

今更感もあるのですが、ふとYoutubeを見ていてFEELCYCLEなるフィットネス(上の画像にあるように公式にはフィットネスではなくスタイルらしい)を見つけました。調べてみると、真っ暗なクラブのような空間でサイクルマシンを漕ぐところらしいという事が分かりました。クラブのような、といった言葉を聞いた段階で、試してみることに決定しました。
というか、テレビとかで結構特集しているらしいのですが、いままで知らなかった自分って、、

 

ということで、今回はこのFEELCYCLEを試してきたので、その紹介をしてみたいと思います。

 

まずは体験レッスン

まず最初に、入会するにせよしないにせよ、体験レッスンを受ける必要があるようです。そして、レッスンの日時は事前にウェブサイト上から予約しなけれません。体験レッスンで参加可能なコースはBB1(Body Burn)というコースのみ。これは1番初歩的な内容の物で、このBB1を最初に受けない限り他のレッスンは受けられない仕組みになっています。逆に言えば、このBB1を受ければ、上級クラスのレッスンも受講可能ということです。

 


▲WEBのレッスン予約画面

 

さて、まずウェブサイトからのBB1の予約ですが、営業時間内にみっちりとスケジュールされた中から空きのあるものを選ぶ形になっています。空きがあっても、体験レッスン者枠を超えていると、体験レッスンとしては申し込めません。今回は六本木を選びました。実は六本木は特別なスタジオで、料金も高いのですが、体験レッスンなら値段は変わらない。どうせなら1番いいところで試してみようということで、六本木にしました。

 

体験レッスンと言えども有料で、クレジットカードの登録が必要です。登録をせずに現金で払うこともできますが、割高になってしまうためクレジットカードでの支払いが良いと思います。

 

六本木FEELCYCLEで予約

予約当日、六本木スタジオに向かいます。場所はというと、六本木ヒルズ内のハリウッドビューティーの3階にFEELCYCLEはあります。まず最初に驚いたのは、FEELCYCLEの入り口。いきなり暗いのです。そして、ラウンジのような待合用のソファがあります。さらに香水のような良い匂いがします。確かにこれは普通のジムとは違います。でも、クラブと言うよりはAbercrombie & Fitchの店内のような印象が近いのかと思いました。

 

受付に体験レッスンである旨伝えると、水とバスタオル、フェイスタオル、ウェアを渡されます。荷物を持ち、着替えるためにロッカーに行きますが、こちらもかなり照明を落としてあります。言い忘れましたが、ロビーもロッカーもクラブで良く聞くような洋楽が流れています。尚、財布や携帯などの貴重品はロッカー内に置いてくることを指示されるので、スタジオ内には持ち込めません。なので、写真は撮れませんでした、あしからず。

 


▲脚をペダルに固定する靴

 

着替えを終えると、専用の靴を貸してもらえます。靴の裏側に自転車のペダルに固定する器具がついているロードバイクなどで見るタイプの物です。レッスン開始時間の10分程度前になるとスタジオに入ることができます。バイクの場所は予め予約するタイプなので早い者勝ちとか言うことはありませんので安心です。BB1というレッスンは一番初心者向けのレッスンで、体験レッスンの人向けに丁寧に説明が行われます。初めて受ける人が一番戸惑うのは脚をペダルに固定することだと感じました。慣れるまでは軽い違和感があるかも知れません。

 

いよいよFEELCYCLEのレッスン開始

いよいよレッスン開始の時間です。冒頭にバイクのポジションや操作方法の説明があります。バイクはハンドルの下にトルク(漕ぐ重さ)を調整するつまみがあり個人ごとに不可を調整することが可能となっているようです。
体験レッスンと言うこともあり、最初は照明を付けたままインストラクターの説明と共にバイクをこぎ始めます。ちなみに1曲目は、Carly Rae Jepsen - I Really Like Youだ。サビの「I really really really really really really like you」に差し掛かるとこぐペースを一気に速める事を指示されます。結構きついのですが、これはありかも。音楽のノリと他のレッスン受講者のペースに引っ張られ、自分もついて行けるのです。一人でバイクを漕いでいるとこういったことはできないでしょう。

 

最初の数曲は様々なバイクポジションをインストラクターが説明するのに使います。バイクポジションとして例えば、漕ぎながら腕立て伏せをしたり(二の腕に効果有り)、立ち漕ぎから腰を後ろにやったり(お尻に効果有り)など様々な姿勢を指示されます。そしてこれらの運動は音楽に合わせてリズム良く進行します。自分もFEELCYCLEを体験する前はバイクレッスンというと、下半身にしか効かないのではないかと思っていましたが、なるほどこれは全身運動です。レッスンの後半ではダンベルを使った運動も有り、次の日腕が筋肉痛になったりもしました。ちなみにバイクの漕ぐ重さを調整するつまみがあると書いたが、これは右に1回転すると1段重くなり、左に1回転すると1段軽くなると言った仕組みになっており、曲ごとに重さの目安をインストラクターから指示されます。アップテンポな曲では重さを軽く、早く回して、スローな曲では重くして遅く回すと言った具合です。

 

EDMが掛かるレッスン

▲レッスン中のイメージ(2012年の動画なので、音楽は古いです)

 

数曲の後、体験者用のインストラクションは終了し、照明が落とされます。同時に音楽のボリュームが上げられます。そして掛かったのが、David Guetta - What I Did For Love、EDMです。インストラクターも「I can't believe what I did for love」のところで一緒に歌ったりとDJさながら。音はクラブと比較すると小さめですが、ジムとしてはあり得ないくらい大きい音量です。また、適宜照明がフラッシュしたり、ミラーボールが回ったり、結構VJも良い感じです。選曲の順番も考えられていて、丁度疲れた頃にCharlie Puth - Marvin Gayeのようなスローテンポの曲が仕込まれていたりします。ちなみにその次の曲はMartin Garrixだったりと強弱が凄いです。ちなみにクラブと違って曲と曲の繋ぎはなく、1曲1曲が独立にかかります。また、本物のDJのようにBPMやリバーブを調整したりといった事もありません。

 

今回参加したレッスンはHITチャートを網羅的に掛けるものですが、他にもハウスやレゲエ、ZEDDやAviiciiばかり掛けるレッスンなどもあり、音楽のレパートリーで飽きることはないと思います。

 

こんな調子で10曲を終え、時間にして40分程度バイクを漕ぎ続けます。レッスンが終わる頃にはウェアが絞れるほどの汗でびっしょりになります。1レッスンで400〜800kcalの消費はあながち嘘ではないかも知れません。

 

レッスンが終わり、シャワーを浴びます。着替えている最中に、来たときよりも、スリムジーンズが緩くなっているのに気付きました。体験レッスンということもあり、この後料金システムの説明があったので、料金体系について軽く触れておきます。

 

結構割高な料金体系


大きく、メンバーシップは上の画像に示すようなマンスリーメンバーと、都度利用のチケットメンバーに別れます。チケットメンバーは1回3000円程度でレッスンを受けられることから、月に5回以上レッスンを受ける人であれば、マンスリーメンバーの方がお得になります。

 

また、レッスンを受けるスタジオによっても料金は異なり、スタジオによって3段階に料金が設定されています。今回体験レッスンを受けた六本木は一番料金の高いスタジオです。スタジオ毎の違いは音響や待合スペースといった設備面が違うだけで、レッスンの内容に違いはありません。私は表参道の方が通いやすく、さらに料金も六本木より安いので、表参道に2か月だけ通ってみることに決めました。

 

しかしこのお値段、他のジムに比較しても、結構高いです。実質設備と言っても、スタジオだけです。Tipnessなど他のジムはバイク、ウェイト、ヨガなどを行うレッスンスタジオの他、ジャグジーもあったことを考えると、比較になりません。しかし、沢山の設備があっても全ての器具を使わないのもまた事実。肝心なのは成果を出すことです。そして、シェイプアップという目的に関して言えば、FEELCYCLEの方が優れていると思います。

 

FEELCYCLEの良いところ

その理由は2点あります。1点目は、トレーニングを自分のペースでやらない事ににあります。私自身ジムに過去通ったとき、トレーナーをつけない限り、自分のやりたいトレーニングを適当なペースでやってしまうと言う傾向がありました。もちろんストイックにトレーニングメニューを作っている人はこの限りではありませんが、ジムで効率よく時間を使えている人はそれほど多くはないのではないかと思います。FEELCYCLEは決められた時間を思い切って使って、それでその日は終わり。シャワー含めて1日のトレーニングが1時間程度で完結します。レッスンの前後でだらだらする時間は無いから効率が良いのです。

 

2点目は恥ずかしがらなくて良いこと。つまり、スタジオはおろか、受付やロッカーも暗いので他の受講生が良く見えないのです。そのため、下手でも、汗まみれになっても、太っていても、あまりダイレクトに見えることがありません。余談ですが、暗いクラブから出てきて、明るいところで見ると、大して可愛くなかったorかっこよくなかった、という現象をMUSEローソン現象と勝手に呼んでいますが、FEELCYCLEでもこれが当てはまるくらい暗いのです。

 

FEELCYCLEに向かない人

逆にオススメしないのは、筋肉をつけたい人。ダンベルやチューブなど筋トレ系のメニューも用意されていますが、基本的には有酸素運動です。ベンチプレス○kgとか言う人にはお勧めできません。受講者に女性が多いのもこういう背景があると思います。ちなみに、客層としてはクラブに来るようなそうと言うよりは、普通にサラリーマンやOLやってそうな20代から40代が多いです。また、やはりFEELCYCLE特有の「ノリ」に乗れない人にもオススメできません。例えば、インストラクターが「Everybody R U Ready?」とか、「NO, NO, I cant hear you!! R U Ready!!?」とか言うので、それに対してみんなで「Yeah!!」とか言ったりします。どうしてもこういうのが気恥ずかしかったり、苦手だったりする人には合いません(そもそもそういう人は行かないと思うけど…)

 

最後に今回自分が体験したレッスンの曲名リストを貼っておきます。レッスンで使用する曲はYoutubeでプレイリスト化されており、BB1 HITSなどのレッスン名で検索すると聞くことができます。



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